こんなことまで!? 医学部面接質問事例集
こんにちは。医学生のだいふくです。
今日は先日の記事から引き続き、医学部面接について書いていきたいと思います。
前回の記事▼
medicalstudentao.hatenablog.com
私が面接の対策を始めたとき、ネット上でいろいろな質問事例を探したところ、たくさん載っているサイトがあまりないように感じ、不便さを実感しました。
このブログでは医学部受験生が少しでも面接の質問事例について知ることができるようにより多くの質問事例を挙げていこうと思っています。
また、このブログのコメントに質問を書いていただければ時間のある時にできる限り返そうと思うのでぜひコメントをしていただければと思います。
今回は、高校で配布された資料の巻末の付録として載っていた過去質問集の中から、
・重要度が高そうなもの
・シチュエーションが限定されているもの
・時事的な話題
この3点のポイントに絞っていくつか挙げていきます。
なお、「志望動機」「自己PR」などの普遍的な質問については今回は取り上げませんのでご了承ください。
1.重要度が高そうなもの
・安楽死について
・臓器提供に関する話題
・オンライン診療の是非
・AIの医療現場への活用に関する話題
・最近の気になる研究とその内容
・地域医療について
・チーム医療について
・リーダーシップについて
・苦手な人とどう向き合うか
・あなたが医師に向いていると思う点/向いていないと思う点
医療系の賛否が分かれる話題が多いと感じました。
地域医療やチーム医療に関する質問も頻出です。
実際、私が受験した際にも地域医療について詳しく聞かれました。
また、チーム医療の話題に準じてリーダーシップに関することも聞かれる場合があるので、自分の中の理想のリーダー像やリーダーに求められる資質などをまとめておくのがよいと思います。
上記の質問については、ぜひ一通り自分の意見をまとめておくのがおすすめです。
2.シチュエーションが限定されているもの
・臓器提供を望んでいた青年が事故で脳死状態になるも、家族は青年の意思を知らず困惑してる。臓器提供の担当医からは早く家族と話し合うよう言われている医師であるあなたは家族とどう向き合うか。
・治療を拒否するがん患者にどう接するか。がんが進行し、患者は意識障害を患った。その患者の家族は治療を行ってほしいと言っている。主治医としてどう行動するか。
・年に一度顔を合わせる叔父が手の震えの症状があったことで総合病院を受診したところパーキンソン病と診断されたが、電話で叔父が、担当医が何となく信用できない、他の病院を受診するべきか、と聞いてきた。医学部6年生のあなたはどう返答するか。
・学園祭の会計であるあなたは従来の食券より現金の方が売れると思ったが、それを担当の教授に話したところ、前例がないからと却下された。どうするか。
・あなたは疲れ切っており、新幹線での帰宅時に思い切ってグリーン車の乗車券を購入した。しかし、後ろの座席の2人が大声で騒ぎあっていて眠ることができない。あなたならどうするか。
いきなり聞かれると返答に悩んでしまうようなものばかりです。
受験者が医療者である設定のものから、普段の生活でも遭遇するようなシチュエーションのものまでさまざまです。
一通り自分なりに答える練習をしておいてください。
練習をして考えていくうちに自分が立つべき立場や考えるべき事項がおのずと見えてくると思います。
3.時事的な話題
・コロナウイルスについて知っていること
・コロナ渦でどのように過ごしたか、コロナ渦で学んだこと
・接種証明書についてどう思うか
・感染症蔓延防止のために外出制限をすることをどう思うか
・AIを医療現場に導入することについてどう思うか
・オンライン診療についてどう思うか
・コロナワクチンの副反応についてどう思うか
・遺伝子編集についてどう思うか
・遺伝子検査についてどう思うか
・不妊治療についてどう思うか
・自粛警察は正義か
やはり、新型コロナウイルスに関する話題が多くみられ、中にはコロナ渦における過ごし方から受験者の医療者としての適性をみるケースもあったようです。
また、最近医療を取り巻く話題(AIやオンライン遠隔診療、遺伝子など)への関心や考えを問う場合がありました。
最近の医療時事については基礎知識なども必要になる場合もあります。
その際は、新聞やニュース、インターネットなどを通して基礎知識をつけておくことが重要なポイントになると考えられます。
(参考)私が実際に使用していた面接対策本
私はこの2冊を使っていました。
しかし、面接の際はこれらの本の内容丸パクリはお勧めしません。
高校生離れした回答のものもあり、回答が不自然に長いものもあります。
面接対策本はあくまで参考程度に使うのが一番効率的な使い方だと実際感じました。
また、あくまで参考程度に使うならば、新品を買わないで済ます方法もあります。
(実際に私はメルカリを利用して2冊を手に入れました。)
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
医学部面接には普通の面接とは違う質問がされることがお判りいただけたかと思います。
しかし、恐れなくても大丈夫です。
しっかりと模擬面接や頭の中で答えるシミュレーションをしていくことで、医療者を志す者としての自分の面接スタイルが自然と定まってきます。
コツコツと積み重ねて、面接で合格をつかみ取りましょう!
受験生の方のご健闘をお祈りしています。
記事へのコメント、質問など大歓迎です。
また、これからも有意義な情報を発信していけるよう頑張りますので、ぜひ読者登録よろしくお願いします。
医学部面接 心がける3つのこと
みなさんこんにちは。医学生のだいふくです。
先週末に共通テストがありましたね。
難化したことがネット上で騒がれていたのを見かけました。。。
きっと、点数が思ったように取れなくて落ち込んでいる方もいるかもしれませんが、それは受験生ほとんどの人が思っていることです。
医学部受験において本当の勝負はこれからです。
共通テストにおいて点数が取れた人もこの2次試験で逆転されてしまう可能性が大いにありますし、逆に言えば、共通テスト失敗した人にも逆転のチャンスはあるということです。
医学部を志望する受験生のレベルの高さから、医学部受験は数点の差で合否が決まってしまう世界であることは、受験生本人が一番よくわかっていると思います。
そこでその数点の差をつけるのは何か。
そう、面接です。
大学によっては面接を参考程度に扱い、点数化しないところもありますが、その面接で医師の適性がないと判断されればどれだけ学力が高くても不合格になってしまいます。
逆に、面接を点数化するところや面接を重要視する大学の場合、面接対策をしっかりと行うことは合格への近道になります。
また、これから、共通テストを利用した推薦入試や私大医学部の入学試験が始まります。これらの入試では、面接が非常に重要視されることが多いです。
そこで今回は面接において私が心がけた3つのことを紹介したいと思います。
1.医学部特有の面接質問に慣れておく
医学部の面接は、ほかの学部でも聞かれるような、「志望動機」や「高校時代に頑張ったこと」「夢について」などに加えて、一風変わった質問をされる場合があります。
参考程度にいくつか挙げておきます。
・遺伝子治療についてどう思うか
・リーダーシップとは何か
・医療現場のAIの活用についてどう思うか
・安楽死について自分の考え
・これからノーベル賞を取る可能性のある研究について知っていること
・コロナ渦で学んだことは何か
・人工呼吸器が必要な患者が3人(10歳の子供、40歳の会社員、80歳の人)がいるが、人工呼吸器は一つしかない。医師として誰から人工呼吸器をつけるか。
やはり、医療分野への興味関心を問うような質問が多くみられました。
中には、例に挙げた人工呼吸器の質問のような、シチュエーションを限定した質問もありました。(このタイプの質問については別途、記事を作成予定です。)
その一方で、昨今の社会問題やコロナウイルスの話題も少なくありませんでした。
多くのことに興味を持って知識を持っておき、話題の引き出しを増やすことが大切になります。
2次試験の勉強で大変かもしれませんが、朝食を食べながら新聞を読んだりニュース番組を観たりして、社会に目を向け、自分の意見を持っておくのをおススメします。
2.喋ろうとする姿勢を見せる
「喋ろうとする姿勢を見せる」ことは基本の第一歩です。
面接官が面接で受験生の何を見ているかというと、「コミュニケーション能力の有無」だと私は考えています。
医師という職業は、患者さんとのコミュニケーションがなければ成り立ちません。
したがって、コミュニケーションが十分に取れないと、「もしかしたらこの人は医師に向いていないのではないか」と面接官に思われてしまう可能性があります。
1で紹介したような質問は、事前に想定して準備することが難しく、答えることが一筋縄ではいきません。難しい質問が来て、答えに困ってしまう場合もあります。
しかし、そこで絶対に黙ってしまってはいけません。
面接官が質問しているのに受験生が答えないと何も始まりません。
ただただ不毛な沈黙の時間が過ぎていき、面接官に与える印象はよくないです。
何か答えようとする姿勢を見せることが大事です。
私は、この対策として、答える前に、「はい。」と言ってから答え始めることをしていました。
そうすると、頭の中を整理することができ、心も落ち着くためとてもおススメです。
3.知ったかぶりをしない
1と似たようなことになってしまいますが、医学部の面接においては、普段の生活では聞きなじみのない単語や用語を耳にすることがあると思います。
しかし、質問などにおいて出てきた用語がわからないときや興味のある研究などを聞かれたとき、それを知ったかぶりをしてしまうのも良くないです。
面接官は医学部の教授である場合が多く、知ったかぶりをすると、深堀した質問を重ねられ、知ったかぶりしたことがバレます。
わからないときは、正直にわかりませんと言った方が得策です。
しかし、「わからない」と言うだけではなく、そのあとに何かアピールをいれることが大事です。
例えば、
「すみません。○○という言葉は初めて知りました。大学に入学するまでに理解しておきます。簡単にでもいいので教えていただけますか?」
というような感じです。(教えてくれるかどうかは面接官次第です)
まぁ、こうならないように、しっかりと見聞を深めておくことが一番の対策です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
医学部面接は特殊な場合が多く、対策にも多くの時間が必要になります。
学校の先生や予備校の先生にお願いして、模擬面接をしてもらうこともお勧めします。
自分で思っているより喋れないと気付くと思います。
何度も何度も模擬面接を繰り返し、面接の緊張感や独特の雰囲気に慣れてから、試験会場に向かいましょう!
はじめましてのご挨拶
はじめまして
こんにちは。医学生のだいふくです。
この度ブログを書いてみることにしました。
私は医学部医学科に推薦入試で合格しています。
塾には通っていましたが一般受験用の学習メインだったため、面接や推薦入試でみられるような特殊な筆記試験・出願書類などの対策は自分なりに工夫してやっていました。
高校は地方の高校で偏差値60程度であるため、特に進学校というわけではありません。
このブログでは、超がつくほど凡人の私が自分なりに対策してきた方法や、推薦入試だけではなく一般受験にも必要な面接のコツなどを皆さんにお伝えできればと思います。
更新頻度は不定期ですが、医学部を志望する中学生・高校生・受験生の方に有意義なページをつくっていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。